白いタンクはどこだ!(12/21 雨昼から快晴 Ward郊外)

朝06時頃から雨が降り出す。テントを叩く雨音がかなりなものだ。テントの中で雨が染み出してこないか心配になる。テントからキッチンまで40mはあり遠い、傘がないのが痛い。キッチンで朝食と洗濯を済ませる。雨が降り止まず、仕方ないからテント内で日記を書く。チェックアウトの10時が過ぎる、延長しようにも事務所までが遠いのでテントの中で時間をつぶす。昼食はキッチンでインスタントラーメン。14時過ぎ、青空だ。しかしこの頃から風が激しくなる。テントが吹き飛ばされそうだ。今日出発して少しでもKaikouraまでの距離を稼いでおかないと23日到着が厳しくなる。


急いで事務所に行き、チェックアウト時間が過ぎてしまったが今からチェックアウトしてもいいかと尋ねに行く。女性の人は問題ないというが、男性の方はいい顔をしないが結局今から出て行くのであれば無料でいいとなる。14:30テントを片付け開始、風が激しくて往生する、テントの杭が一本足りない、どこを捜しても見当たらない。どうもどこか遠くへ吹き飛ばされたみたいだ。途中、事務所のいい顔をしなかったおじさんが来て、早く出て行かないと料金を取ると言われる。15:50出発、出て直ぐサイドミラーがなくなっているのに気付き事務所近くまで戻るが見当たらない、もしかしたらキッチン辺りで紛失したのではと思ったが戻ると、面倒になりそうなので諦める。


午前中と打って変って快晴、サイクリング日和。前に広がる風景は緑の草原が続いた北島と違い、どちらかというと茶色がかった荒涼として土地も痩せている感じの風景が続く。出発が16時近くと遅い時間であったものの追い風にも助けられる。しかし、時折突風が吹き、自転車ごと車道に押し出されそうになる強烈なものもある。強風の中、橋を渡るときは怖くて、自転車を引いて渡る。


次の町Seddonに18:50到着、スーパーで買い物をしPictonで教えてもらったWard郊外のCycle Packers Hostelに電話で宿を予約する。ここから2時間ほどと言われ急いで出発、Wardの町を過ぎて何度かアップダウンを繰り返し、長い下り坂を下っていくとようやく白いタンクが前方に見えてくる。タンクの上に自転車ものっかっている。その地点に着いた時は21時を廻り薄暗くなっていた。


そこから砂利道を1.5km行ったところにある。21:20宿に到着。辺りはもう暗くなりかけていた。おばさんが宿舎まで案内してくれる。泊り客はもう一人、Wellingtonで住宅販売をしているという男性でこの10年、2日ここで疲れを癒し、残りの一週間はクライストチャーチで家族とクリスマスを過ごすことを日課にしているという見るからにまじめ・実直そうな人でした。


シャワーを浴びてパンとジャムの夕食、ワインを飲んで21:30就寝


瓶詰めのジャムは重いけど、疲れを癒してくれた野いちごのジャムは甘くて美味しかったよ.今夜のベットにはダニがいないことを願って寝ました。(keme)


Blenheim〜Ward 57km、Cycle Packers Hostel)



午前中は雨、午後から快晴に。奥に見える建物がキッチン


  
これまでの風景と違い、緑色が少なくどこか荒涼とした感じがします



やっと白いタンクが見えて、ほっとしました。この先が宿泊所です