3/7 パタゴニアの暴風に苦しむ(アップ順ミスで、日にちが前後してます)

6時起床。時折、ゴーという風の音が聞こえてくる。出発準備を短縮するためにお湯を沸かさず冷たいコーヒーとシリアル・パンで朝食。9時出発、起床して出発するまでに3時間はかかってしまう。イギリスカップルに挨拶して先に出る。事務所の男性のと写真をとりお礼を言って出る。英語は全くしゃべらないが見るからに親切な人で、これまでも大勢のサイクリストに宿を提供してきていて壁にはサイクリスト達からのお礼の写真入り葉書が飾ってあった。

 

分岐点の町まで70kmの表示板を過ぎて直ぐに、走りやすいダート道から一面石ころだらけのガタガタ道に変わる。それに向かい風だ。ハンドル操作もままならない。サイクルメーターを見ると時速5kmだ。こんな調子で走っていたのではここを抜け出すのに2日以上もかかると焦る。少しでもゴツゴツした石ころを避けながら走る。反対方向からオランダ人カップルのサイクリストがやってきた。10時半でまだ走行距離が10kmにも満たない。彼らはここから25km先で野宿したそうだ。話の最中に倉庫で一緒だったイギリス人カップルがすいすい漕いでやってきた。この砂利道を難なく走れるなんてどう言うこっちゃい??

右からの横風あり向かい風ありの石ころだらけでサドルにも乗れない。聞いていた通りパタゴニアの風は手ごわい!アップダウンないだけが救いだ。強風でいつものように路肩ではとても昼食はできない。橋の下に、といっても水は流れていないが、絶好の場所を見つける。自転車を止め、下に降りる。誰かが野宿したのであろう、食べかすが残っている。風を忘れてのつかの間のランチ。広大なパンパが広がり、風がしのげて車の目にも止まらないような野宿場所を探しながら走る。暴風・砂利道の最悪の状況に苦しむ。ゴーゴーという向かい風に後から来る車の音が搔き消され音がよく聞こえない。只管前を見て、石ころを避けながら走る。警笛も鳴らさず車が後から通り過ぎる時は、ああ後にいたのだとびっくりする。そのうちに石ころだらけの最悪の状況から脱するが、悪路と向かい風は変わらず。時折車の人が我らを見て拍手をしたり、手を振ったりしてくれるが、辛さは減らない。心配して水は大丈夫かと声かけてくれるドライバーもいた。

 

18時を回り、そろそろ野宿場所を決めないと思うが適当なところが見当たらない。ヒッチハイクも車の往来も少なく肝心のトラックが全く走ってこない。20:30、37km地点で道路から奥まった所を発見。石ころをどけてテントを張る。風がしのげるとはいえ完全ではなく風でテントがパタパタして、テントを張るのに一苦労。21時頃、風が止んできたのでお湯だけ沸かして夕食。夜中に石が落ちてくる音にびっくり。どうか夜中に土砂崩れが起きませんようにと祈りながら眠る。

EL Cerrito~37km地点 移動距離37km 野宿

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とても親切な人
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テント張らせてもらったところ
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砂利道の始まり
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野宿には絶好の場所。ここでランチ
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