3/18 三度目のアルゼンチン入国

バス停の小屋で朝を迎える。何とか眠れるもんだ。風が強くて寒い。下に4枚着てその上に雨合羽、指が冷たいので手袋2枚重ねにして9時半出発。海岸線もダートだが路面が固く石ころも少ないため走りやすい。追い風は相変わらずすごい。泊まると余計に風感じ寒い。11:50、44km地点十字路のバス停でランチするが、窓ガラスが割れていて風がびゅんびゅん入ってきて寒くてたまらない。丸こまってパンをかじる。緩やかな下り坂で時速25km位になった時に全く追い風を感じなくなった。風の音がしない。静かだ。風が止まったのかと思い自転車を止めた途端に風が襲ってきた。何だ何だ?? そうか!自転車の速度と方向が追い風と完全に一致した時に風を感じないんだ?!この状況をキープできたら走行楽なんだけどね・・・。追い風で時速20kmになる。試しに反対方向に走ってみると時速10kmしか出ない。風の力はすごい。

15時半チリ側の国境の町、サンセバスチンに着く。店はレストラン一軒しかなく、ここでサンドイッチを買い手持ちのチリペソを使い切る。500mでチリのイミグレ。簡単に出国手続き終わる。ここから3kmで国境、更に10kmでアルゼンチン側の国境の町、サンセバスチン。この13km間、これまで一番の正に暴風、しかも追い風。ペダルを漕がなくても時速20~30km出る。上りでも時速20kmになる。もう殺人的な風だ。風が手でさぁっと自転車を押してくれる感じだ。追い風でも突風が吹き荒れると恐くて走れない。Hard君、窪地を走り抜けた際、振動でボトルケースを落っことしたようで、自転車を道路脇に止め、ヒッチハイクで探しに行く帰りは歩いて戻ってくる。トラックの運ちゃんから自転車載せてあげると声をかけられるが、ウシュアイアまでは走りたいためお断りする。17:30アルゼンチンイミグレ着。フランス初老カップルから呼び止められる。彼らは16時に着いたそうで、昨日は我らが泊まったバス停から更に27kmも走ったところで野宿をしたという。すごい!ここのイミグレでは待合室に泊めてもらうことが出来る。フランス人カップルと一緒に泊まることにする。暖房・台所ありでシャワーまで浴びさせてもらった(水みたいで寒かったが・・・)。話を聞くと、フランス人の男性は70歳、奥さんは63歳。我々がオイギンスからの散々苦労したチリとアルゼンチンの国境越えもフル装備で走り切りしかもその日の夕方18時フェリーに間に合ったという。この年で海外自転車旅を続けているなんてすごいと思った。おじさんの弟さんが日本で宣教師しているそうで6年前に1ヶ月日本を旅行したこともあるそうだ。21時バックパッカーポーランド人カップルが入ってきて、計6人。待合室の床に寝袋で寝る。待合室なので夜中ずっと電気が付いていて、夜中目が覚め朝かと思ってびっくりした。暖房もつけっぱなしで暑かった。

バス停小屋~アルゼンチン・サンセバスチン 移動距離95km イミグレの待合室泊

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テントの外張りをドア代わり
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バス小屋の中
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チリ、サンセバスチアン唯一の店
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チリ側イミグレ
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