2/20 食料にありつけホットする

昨夜から雨が降り止まない。トルテルに食料手配に行くことも考えるが、往復40km。ユンガイに商店がありそこで食料手配できるととの情報もある。もし手配できなければヒッチハイクでトルテルに行けばいいと腹をくくる。夕食用にガソリン節約のため冷たいコーヒーにパン。シリアルはもうない。雨の中テント・荷物片付けは時間がかかったが、橋の下の直ぐ横での野宿だったのでそれ程濡れずにすんだ。

出発して直ぐの分岐点で2日前一緒にランチをしたオーストリア人・英国人カップルに出会う。分岐点からガタガタの急な上り坂が続くが彼らはそれをものともせず駆け上がっていく。我々は自転車から降りて押して上る。荷物が肩にずしりと重い。こんなつらい旅はもう嫌だ!日本へ帰りたいとKeme大泣きする。Hard君、夜明け(合格)がいつか来ると信じて前を進むしかなかった税理士試験に比べれが、頑張って前に進めさえすれば、必ず夜明け(目的地到着)が来るのだからとはどうにでもなるよ思うものの、腰痛・自転車に不安を抱え、悪天候に、悪路しかも食料ほとんどなしはこたえる。

14時過ぎ、最後になってしまった昨夜差し入れしてもらったパンを食べる。後はクッキーとプラムそれにスパゲティ半袋弱だけだ。山から流れる水をボトルに入れる。少し緑色している。苔の色かも?

f:id:apple408:20120410223121j:image  f:id:apple408:20120410223120j:image f:id:apple408:20120410223118j:image 
f:id:apple408:20120410223119j:image

15時、12km地点で頂上の峠だ。それからは下りが多くなり路面も固く踏みしめられていて走りやすくなった。雨はすっかり上がり晴れ間が見え出す。15:40。目の前に湖が見えて来た。もうあと一踏ん張りだ。16時やっと Yungayのフェリー乗場に着く。直ぐ近くにキオスクが一軒ある。中に入るとオーストリア人・英国人カップルがコーヒーを飲んでいた。品数少ないが食料手に入る。自家製の大きなパン10個3日分・肉詰めパン(エンバナーダ)2個・缶詰一個(最後の一個だった)・リンゴ2個・クッキーを買う。値段はえらく割高だが仕方ない。18時出航。フェリーが道路代わりになっているようで無料だ。我々を含めサイクリスト4人に車3台。船内に旅行者ノートが置いてあり、中には日本人二人の書き込みがあり内一人は2011年12月1日付けの「へたれチャリダー」だ。50分後にタ対岸着。待合室の小屋が一軒あるのみ。その小屋にサイクリスト4人が泊まった。トイレ・洗面所あるが電気はなし。英語教師をしている英国人女性はあっという間に寝る準備をし夕食のパスタを茹でていた。我らは最後の少ないスパゲティを茹で中華スープのSopa。21時過ぎカップルの二人は寝袋に入って読書。オーストリアヨハネス君は技術者でこれまで休みも取らず働いたからと4月の休暇を取り南米に来たという。英国人ルースさんはサンチアゴで英語を1年間教えているそうでスペイン語を話す。1月の自転車旅行でオイギンスまででバスでサンチアゴに戻るという。48歳とは思えないスピードで走っていた。外は小雨だ。地べたにシーツ敷いて明日は晴れますようにと祈りながら寝袋の中に入る。

TortelとYungayの分岐点~Rio Bravo 移動距離21km、待合室泊まり


f:id:apple408:20120410223117j:image f:id:apple408:20120410223112j:image 
f:id:apple408:20120410223810j:image 
f:id:apple408:20120410223811j:image 
無料宿泊所
f:id:apple408:20120410223809j:image  f:id:apple408:20120410223807j:image 
f:id:apple408:20120410223808j:image
イギリス人とオーストリア人のサイクリスト