11/26 富士山よりも高いラ・ラヤ峠(4317m)を越える

起床4:15。今日は4317mのラ・ラヤ峠を越え、宿があるAyaviriまでの100km近くを走るため早起きだ。7時25分に宿を出てバナナ8本ゲット。ずっと緩やかな上り坂が続く。段々息切れがしてくる。10時、23km地点で売店がある。その先はずっと上りだ。一休み後、高山病予防のためコーラ3本買って出発。地元の人たちで賑わう温泉町（Ageas　Calientes)を過ぎてから更に上りが続くようになる。11時過ぎ、反対車線を下って行く西洋人サイクリストに会う。荷物を自転車につけてないから、きっと車で運んでもらっているんだなぁ、いいなぁ～。


Sicuaniのホテル前

　　

　　

　　

そのサイクリストの内の二人がスピードを緩め立ち止まり話しかけてくる。これから峠まで道路状況が悪いところがあるが急角度の道ではないから、あと1時間半くらいで峠に着けるだろう、と言って下って行った。上りが続き、そのうち道路の中央部分を除き大半が砂利・小石で覆われた道になり、タイヤが滑り走れなくなる。Kemeはずっと自転車を押して歩く。又、暑さのために一部コールタールが融けてねばねばしたところを走ったため、小石がタイヤにへばりつき重い。走れない・自転車が重い・腰が痛い・・・。もう嫌だぁ～！一方、Hard君は上り坂にもめげず、必死にペダルを漕いでいるが酸欠で苦しいのか50m進んではゼーゼー息をしている。


向こうから下りてきたサイクリスト

　　
ラ･ラヤ峠までの厳しい上り

13時45分やっとラ・ラヤ峠に着く。雪も無く4300mの高地と思えないが空気が澄んでいると言うか酸欠だよ。タイヤを見てみると、へばり着いたコールタールの上を砂利が覆って溝が全く見えない。いわゆる溝なしタイヤ状態。これから下りでブレーキ多用するので、ブレーキが利くか心配だ。溝に着いている砂利を取り除く。時間が経つがほとんど進まない。14時半、見切り発車。ブレーキは大丈夫みたいだ。スピード出るぅ～！なだらか下りが続く。快調な走りだこのまま行くぞと思っていたところ、ここでHard 君がレールにタイヤが挟まり転倒。唇から大出血。ペルーに来て2度目の出血だ（初回は犬に噛まれた）。転倒の際、肩も打ち、相当痛そうだったが、体・自転車ともに大事に至らずほっとする。

　　
ついに到着しました、ラ・ラヤ峠


溝の見えなくなってしまったタイヤ


このレールに滑って転倒

15時半過ぎ、山側から突然、激しい突風が襲う。横風で自転車が横に、道路端へと押し出される。大型トラック・バスが横を走るとすごい風圧だ。自転車が横にぶれて、前に進めない。恐い～走れない～！バックミラーで大型自動車が来ないか確認しながらの走行が続く。そのうち風が治まるが、上りの道路が続くようになり、ゆっくり走っていると自転車に乗った少年が我々の後を着いて来る。我々が止まるとピタッと止まり決して前に出ようとしない。得体が知れず気味が悪い。最後、マニーと言うので無視をすると諦めて立ち去って行った。どうも道案内をしたのでお金をくれといった意味かもしれない。

17時、Santa Rosa（標高3953m）到着。当初予定のAyaviriまでは40kmあるため、断念、ここで宿探し。今日の宿の夫婦は教師でとても感じ良い。荷物を降ろしタイヤをチェックしていたら、前輪の空気が5分の1程度抜けているのに気付く。パンクだ。運が悪い時には悪いことが続く。でも、宿まで知らずに支障なく走れたのだからラッキーだった。熱いシャワーがでないと言うと息子さんが屋上に上がって調節してくれた。夕食に外に出た途端、村中が停電。ろうそく明かりで食事を取った。宿ではろうそくを持ってきてくれた。ろうそくがなくなる前に寝なくちゃ。おやすみなさい。

Sicuani→Santa　Rosa　66km、Hostal SANTA MARIA　22ｿﾚｽ